2010年5月27日木曜日

映画『MODE IN FRANCE』



MODE IN FRANCE 1984
監督:ウィリアム・クライン


モードの教科書!シネマのなかの80'Sパリコレクション

ゲンスブールによるフランス国家とともにデザイナーが勢揃いするショーにはじまり、保育園児たちの仮想ショー、20世紀のモード史を振り返るシーケンスと続き、本編に…。
ゴルチェとのコラボレーションは200人のパリジャンに服を着せて街に飛びださせる疑似ドキュメンタリー。
シャンタル・トーマスの「告白」では、白箱に押し込められたモデルが真実を暴露。
ケンゾーの「映画モード」は、フレッド・アステア風な刑事長とモデルによる探偵映画仕立て。
モード界が最も燃えていた'80sのパリを舞台に、ファッション産業に支えられたフランスと、ビック・デザイナーに群がるファッション中毒者たちを12篇の様々なスタイルで描き出す。




この映画は、12篇のそれぞれの映画から成っていて、
それぞれのデザイナーごとに映画のテーマが違っていて面白かった。
特に、シャンタル・トーマスの「告白」が良かった。
白箱に押し込められたモデルが真実を暴露する。
映画といえども、これはインタビューそのもので
モデルという喋らない、普通の人間とは、見かけ的にも一線を期しているような存在の人が
自分の生い立ちや、負い目、もっとポジティブなこと
恋愛関係、男について語っていて
見かけからみる華やかな感じだけじゃなくて
というか、それとはかけ離れたような実態というのが見えてきて
ビックリした。

仕事に忙しい彼女たちは、夜遅く仕事から帰宅したり
自分たちが寂しいときに隣りにいてくれるような男性が結局必要な場合が多いらしく
仕事をしていない男性を養うということも少なくないとか。

まさか。という事実だった。


あと、良かったのは
服が人をつくるというような言葉ではじまり
幼稚園児が服を選び
顔にペインティングする出だし。


後に、大人が出てきて
それなりのファッション、モードの世界が写るのだが
その世界で行われていることの原点は
この子どもたちが服を選んで、何かになりきったり、色々おめかししている
その様子と一緒ということ。

凄かった。


さらに、ファッションの歴史が面白かった。
昔の一人で着ることが出来なかったような重厚な服の時代から
シャネルが登場して、身軽になって、、、
というように、現代のところまで。
3人の人が早送りでどんどん変化していって面白かった。


このような、大雑把な映画もかっこいい。

とくに、街にゲリラ的に出動したり
実験的で、、、
型にはまっていないからいいのかな。





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