2010年5月9日日曜日
映画『黒猫白猫』
1998年/ユーゴスラヴィア/130分
監督:エミール・クストリッツァ
脚本:ゴルダン・ミヒッチ
出演:フロリアン・アイディーニ、ブランカ・カティチ、スルジャン・トドロヴィッチ
エミール・クストリッツァ(Emir Kusturica、セルビア語: Емир Кустурица、1954年11月24日 - )
旧ユーゴスラビアのサラエヴォ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)出身の映画監督、音楽家、俳優。クストリッツァ自身はサライェヴォ出身だが、父はセルビア人、母はモスレム人であり、自身はユーゴスラビア人であると称している。カンヌ映画祭の最高賞であるパルム・ドールを2度受賞し、世界三大映画祭すべてで監督賞に輝いている稀有な映画監督である。
最近、コメディってすごい。
ユーゴスタビアってどんな国?と思い、
この映画を見てみた。
なんだか、ユーゴスラビアのユーモア?なのか
それが全然分からず、ついて行けなかった。
いわゆるアクション映画のようなタッチではなく
地元の人たちも出演させているから
ユーゴスラビアの社会を垣間見せるような要素があったはずであるが、
ばか騒ぎをしまくって
理不尽な行動、言動で映画全体が構成されていて
気分がとても悪くなった。
国、地域、家族といったいろんな階層の社会の様子
問題が映画に詰め込まれているのだと思うけれど。
とにかく、いろんな人間の嫌な部分を
ドタバタ劇で解消し、
笑えばいいじゃんという、
表層的な、あきらめのまじった人生観理というのを
その事実をパッケージしたようだ。
アフリカとか、とにかく占領されている地域とか
「あきらめ」
を、大人たちが学んできているから
社会が変でもそのまま進行してしまう
という現象があるという。
でも、あの世界を見てしまうと、
あきらめを学ぶ気持ちが分かってしまう。
あそこで描かれていた社会がすごく嫌いだけれど、
世界には、きっとあのような社会がけっこうあるのかもしれない。
でも、この監督のユーモアとか理解できないから、
他の映画も見てみようと思う。
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