2010年5月16日日曜日

映画『チャーリーとチョコレート工場』


2005年製作のアメリカ映画である。ティム・バートン監督。ファンタジー・コメディ。
ロアルド・ダールの児童文学小説『チョコレート工場の秘密』(原題は映画と同じ)が原作。
同作品の映画化は1971年製作の『夢のチョコレート工場』(メル・スチュワート監督)に次いで2度目。


出演者 フレディ・ハイモア
ジョニー・デップ


2010年5月15日土曜日

映画『WONDER UNDER WATER』

2002年ドイツ
監督:レニ・リーフェンシュタール

レニが70歳を過ぎてからスキューバ・ダイビングのライセンスを取得。2000回におよぶダイブでカメラにおさめた膨大な映像から、1年余りの時間をかけて編集したのがこの作品。


ベルタ・ヘレーネ・“レニ”・アマーリエ・リーフェンシュタール
(Berta Helene "Leni" Amalie Riefenstahl、1902年8月22日 - 2003年9月8日)
ドイツのベルリン生まれの舞踏家、女優、映画監督、写真家、世界最年長のスクーバダイバーである。
様々な映画、写真集などを残したが、中でも有名なのが、写真集『ヌバ』である。
1962年、アフリカ・スーダンのヌバ族に出会い10年間の取材を続け1973年に10カ国でその写真集『ヌバ』を出版、アーティストとしてセンセーショナルな再起を遂げる。


70歳の時に、50歳?と偽り、ライセンスを撮って、そのライセンス受領の際に本当の年齢を発表したという、大物。

2000回以上も海に潜ったというのがすごい。


さらに、この映画では、サメやウツボ、ウミヘビなどの
怖い生き物が出てくるが、
レニはそれに恐怖ではなく興味をもって撮影をしている。

なんということだ!!


初めて海で、ウツボにであってしまった時、
ウミヘビがスルルとわきを通った時、
ヒヤヒヤして、もう海は怖すぎる!と思った。


しかし、彼等は悪さをしないじゃないかという
堂々たる態度で、撮影をしていたレニは
さすが、ナチスやアフリカのヌバ族を撮っただけあって
勇者である。


それにしても、海の中の熱帯魚たちは、
美しかった。
レニの撮る映像は、原色が豊かで、
はっきりしている。
色々な生き物がこんなにおしゃれな柄なんだ!!
って驚いた。


そういうわけで、この映画は色んな発見があって面白かった。


デザイン、芸術のもとになるのは、自然界なのでは???
と本当に思う。





2010年5月14日金曜日

映画『彼女たちの舞台』

1988年フランス、スイス

ジャック・リヴェット(Jacques Rivette、1928年3月1日 - )
フランスの映画監督、脚本家、映画批評家、雑誌編集者である。『カイエ・デュ・シネマ』誌元編集長であり、ヌーヴェルヴァーグの中心的人物である。



この映画は、156 分という長編であった。
舞台俳優を目指す学校で演技を勉強している女の子たちが登場するが、
初めのシーンは、クラスに入るなり、いきなり芝居が始まり、
それが舞台だということが分からないように舞台が写らないように撮影されているから、
劇中の芝居なのか、映画の台詞なのか混合する場面があった。


劇のレッスンの最中に、芝居が
何故か、彼女たちの今の気持ちを表しているような台詞でかぶっていて
それが見せるポイントの1つだったように思う。


それにしても、フランス映画ってグダグダしているものが多い。
人生をこねくり回して、
あぁでもない、こぉでもない
って、それがほんの一瞬とかじゃなくて
永遠と3時間くらい言っているかんじ。


そういう国民なの?
と思ってしまうくらいそういうのが多い。


その言い方が違うとか、
論理的には、、、とか。


全然理解できないが、
なんかおしゃべりが好きなのかなって思っておけば
いいのだろう。


本当に変。


むしろ、あぁでもない、こぉでもない
ってやっているだけなら、ロケもほとんどいらないんじゃないかってくらい。


しかも、常に喧嘩ごしで、根暗なものが多い。

自己の内面を描いているものが多いからか。。。?






2010年5月13日木曜日

映画『UFO少年アブドラジャン』

1992年ウズベキスタン
監督: ズリフィカール・ムサコフ
出演: ラジャブ・アダシェフ, シュフラト・カユモフ, ウラジーミル・メニショフ



この映画は、とても面白かった。

なにせ、あるところ本格的で、あるところ隙だらけの、、、
楽しすぎて、作り手の心臓のバクバクする音が聴こえそうな
迫力ある映画だった。


ハリウッドのような仕上がり感が完璧なものとちがって、
くすっと笑える部分が沢山残されていて
すごく好きだった。


とくにズームの使い方がすごい。
とにかく、ズームがあんなに多用されている映画は初めて見た。


しかも、いたって役者の演技は素晴らしく
迫真の演技そのものだった。


みんなが、このストーリー、映画に真面目に取り組んでいて、
それがすごく変な感じで
面白かった。



なんか、不思議だった。


あの無茶な感じ、役者、作者の真面目な感じが最高だった。






2010年5月12日水曜日

映画『カルパテ城の謎』

1981年チェコスロバキア映画
監督:オルドリッチ・リプスキー


オルドリッチ・リプスキー
(チェコ語:オルドジフ・リプスキー、Oldřich Lipský, 1924年7月4日 - 1986年10月19日)
チェコ・ボヘミア南東部出身の映画監督。生涯を通して風刺と笑いを交えた作品を作り続けたコメディ映画の巨匠である。



ここまで、大胆に物語が崩壊しているという映画はみたことがない!
だからこそ、この監督は巨匠なのか?
そこまでして、あの終わりなのか?!


あまりにあっさりしていて、逆にすごい。


、、、なんだそれという映画。



しかし、チェコはアニメーションが有名なように
素晴らしい、美術、セット。

その美的な感じは、まるで
くるみとかナッツのような
かんじで。。。


香ばしいかんじのセットだった。


チェコのコメディーって。。。
ちょっとはまるかも。





2010年5月11日火曜日

映画『エターナル・サンシャイン』

2004年公開 アメリカ映画

監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
ミシェル・ゴンドリー
ピエール・ビスマス
出演者:ジム・キャリー
ケイト・ウィンスレット


ミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry、1963年5月8日 - )
フランスの映画監督・脚本家・映像作家。ヴェルサイユ出身。


映画
La Lettre (1998、短篇)
ヒューマン・ネイチュア Human Nature (2001)
エターナル・サンシャイン Eternal Sunshine of the Spotless Mind (2004)
ブロックパーティー Dave Chapell's Block Party (2004、ドキュメンタリー)
恋愛睡眠のすすめ The Science of Sleep (仏題 La Science des rêves ) (2006)
僕らのミライへ逆回転 Be Kind Rewind (2008)
TOKYO! Tokyo! (2008、オムニバス(「インテリア・デザイン」 Interior Design を担当))


この映画、とても好き!!!!
なんか、始めみて、全然よく分かんなかったけど、
すんごい良かった!
脚本が凄かった。
見ているほうも、色んなことを考えて
「あの時のはこれ?こうなっているから、、、さっきのは、、、!」
という感じで、
100%押し付けるのではなく
50%の情報受容に対し、
50%の積極性がないと話が読めず、
目が離せなかった。

ただの恋愛映画じゃなかった。

観客参加型の
快活なテンポで進む
素晴らしい映画だった!
ミシェル・ゴンドリーすごい!!!!
















2010年5月10日月曜日

映画『EL SUR』

製作年 1983年
製作国 スペイン=仏
原題:EL SUR
監督:ヴィクトル・エリセ


ビクトル・エリセ(Víctor Erice, 1940年6月30日 - )
スペイン出身の映画監督・脚本家である。本名、Victor Erice Aras。
映画学校で学びながら、映画雑誌に批評や評論などを書いて生計を立てていた。1964年、兵役についていたのち、溝口健二の『山椒大夫』を見て大きな感銘を受け、除隊後は映画一筋に生きる道を決意する。その際、「人生を凌駕する、人生を越える映画が存在する」と悟った。68 年、オムニバス映画『対決(Los Desafios)』の一編で監督デビュー。卓抜な演出と映画への飛びぬけた感性で一躍名を知らしめた、73年の『ミツバチのささやき』が、同年サン・セバスティアン国際映画祭でグランプリ。
第二作長編『エル・スール』でも高い評価を受け、第三作長編『マルメロの陽光』で、カンヌ国際映画祭審査員賞、国際批評家連盟賞受賞。10年に1本しか撮らない(もしくは撮れない)、大変寡作な監督として知られているが、これまでの作品はすべて非常に高い評価を得ている。
最新作の『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』は、数人の監督がそれぞれ10分の短編を集めたオムニバス映画である。
幼少からジョン・フォードのファンである事でも知られる。
2006年、マドリードでアッバス・キアロスタミ監督との映像による往復書簡を展示。


この作家の絵づくりはとても凄かった。
西洋絵画のようだった。
時間の経過を表してるのがとても良かった。





2010年5月9日日曜日

映画『黒猫白猫』






1998年/ユーゴスラヴィア/130分

監督:エミール・クストリッツァ
脚本:ゴルダン・ミヒッチ
出演:フロリアン・アイディーニ、ブランカ・カティチ、スルジャン・トドロヴィッチ






エミール・クストリッツァ(Emir Kusturica、セルビア語: Емир Кустурица、1954年11月24日 - )
旧ユーゴスラビアのサラエヴォ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)出身の映画監督、音楽家、俳優。クストリッツァ自身はサライェヴォ出身だが、父はセルビア人、母はモスレム人であり、自身はユーゴスラビア人であると称している。カンヌ映画祭の最高賞であるパルム・ドールを2度受賞し、世界三大映画祭すべてで監督賞に輝いている稀有な映画監督である。






最近、コメディってすごい。
ユーゴスタビアってどんな国?と思い、
この映画を見てみた。


なんだか、ユーゴスラビアのユーモア?なのか
それが全然分からず、ついて行けなかった。


いわゆるアクション映画のようなタッチではなく
地元の人たちも出演させているから
ユーゴスラビアの社会を垣間見せるような要素があったはずであるが、
ばか騒ぎをしまくって
理不尽な行動、言動で映画全体が構成されていて
気分がとても悪くなった。


国、地域、家族といったいろんな階層の社会の様子
問題が映画に詰め込まれているのだと思うけれど。


とにかく、いろんな人間の嫌な部分を
ドタバタ劇で解消し、
笑えばいいじゃんという、
表層的な、あきらめのまじった人生観理というのを
その事実をパッケージしたようだ。




アフリカとか、とにかく占領されている地域とか
「あきらめ」
を、大人たちが学んできているから
社会が変でもそのまま進行してしまう
という現象があるという。




でも、あの世界を見てしまうと、
あきらめを学ぶ気持ちが分かってしまう。


あそこで描かれていた社会がすごく嫌いだけれど、
世界には、きっとあのような社会がけっこうあるのかもしれない。




でも、この監督のユーモアとか理解できないから、
他の映画も見てみようと思う。





2010年5月8日土曜日

映画『羅生門』

1950年8月日本
監督:黒沢明
製作:箕浦甚吾
脚本:黒澤明/橋本忍
出演者 :三船敏郎/森雅之/京マチ子/志村喬


原作は芥川龍之介の短編小説『藪の中』だが、同作者の短編小説『羅生門』からも題材を借りている。


この映画は、ある事件の日の様子を、3人+1人(死んだものの声を再現する人)が回想し、
3人の話すことがまったく違い、真実は何なのか分からない様子を描いていた。

構成としては、現在あの日の様子を語る姿と、
過去である回想シーンが織り交ぜられていた。

なので、誰が本当に正しいことを行っているのかが分からず、
そこが面白かった。


回想シーンを全て演じているのも凄かった。

2010年5月7日金曜日

映画『Play Time』







1967年フランス
監督/脚本/出演:ジャック・タチ

■ジャック・タチ(Jacques Tati、1907年10月9日-1982年11月5日)
フランスの映画監督・俳優。本名はジャック・タチシェフ(Jacques Tatischeff)。パリ郊外のル・ベック生まれ。父はロシア人、母はオランダ人。
若い頃からパントマイムの道を志し、得意だったスポーツをネタにした芸でならす。1933年からミュージックホールの舞台に立ち、シドニー=ガブリエル・コレットから激賞を受けるなど人気を博した。1932年から映画の仕事も始めたが、最初に話題になったのは、ルネ・クレマンが監督し、タチは脚本と主演を担当した『左側に気をつけろ』Soigne ton gauche(1936年)という短編映画。ここでもお得意のボクシングの芸を披露している。クロード・オータン=ララの『乙女の星』Sylvie et le fantôme(1945年)と『肉体の悪魔』Le Diable au corps(1947年)に出演した後、1947年に短編映画『郵便配達の学校』 L'École des facteursを初監督する(脚本・主演も)。ここで登場した郵便配達人フランソワは次の作品に生かされることになる。


■Play Time
長編第4作は、大作『プレイタイム』Playtime(1967 年)。タチは私財をなげうって、ほぼ10年がかりで、この超大作を作り上げた。近未来のパリということで、高層ビルが林立する一つの都市をつくりあげてしまった。この作品では、ほとんどプロットというのが無く、ユロ氏と一団のアメリカ人観光客がこの街を彷徨う中、その中からフランスの古き良き伝統を発見するというコメディ映画である。当時フランス映画史上最大の製作費をかけ、しかも高画質にするため70mm磁気6チャンネルのフォーマットを使って壮大な世界を作り上げた。『プレイタイム』のオリジナルは155分の長尺であったが、彼自身の手で126分まで短縮され、しかも経理上の問題から、次々と短縮され、米国での公開ヴァージョンでは93分モノラルまでカットされ公開された。公開当時は一部の批評家には絶賛されたが、多くのマスコミから酷評を受け、興行的にも惨敗であり、その失敗は一生彼にまとわりついた。その後2002年になってようやく、カンヌ国際映画祭の歿後20周年記念上映で126分70mmヴァージョンが復元された。

『プレイタイム』製作中に資金難に陥り、製作が一時止まったとき、短編『ぼくの伯父さんの授業』Cours du soir(1967年)が撮られる。これは、ユロ氏が彼のコメディを出来の悪そうなコメディアンに伝授するという内容であった。この中には郵便配達人フランソワの姿も見られ懐かしい。

タチは彼の作品の登場人物一人一人の動きをまるでバレーの振付師のように実演して見せたという(女性だったら女装してまで!)。画面構成も俳優の動きまであくまで完全主義であったのである。


■感想
映画の音づくりが凄いという紹介で、この映画を見た。
そしたら、この映画は、本当に凄かった。
音響が面白い。
特に、このシーンが忘れられない。


あそこにいる。ここにいる。

探している人と探されている人がすれ違うのだが、
電話をしに個室に入ったり、アナウンスが邪魔したりして
音によって、観客の視点を誘導している。

鏡越しのシーンでも、
外の音が聴こえたら、ガラスがあって、見ている人は外にいるんだなとか
色んな発見があった。



すばらしい映画。






2010年5月6日木曜日

映画『アタック・ナンバーハーフ』

2000年3月タイ

監督:ヨンユット・トンコントーン

タイで実在したLGBTのバレーボールチーム “サトリーレック”(=鋼鉄の淑女)が、差別や偏見を乗り越えて大会に勝利するまでを描く実話。


タイという国が本当に、すごいと思った。
お話がすごい。
化粧をすると、一気にチームが強くなって
2セット先にとられていたのに、逆転勝利をおさめたりする。
この映画が実話に基づいているということで
本当にビックリした!!

あと、チームのおかま役の俳優さんは、
みんな、おかまかと映画を見終えるまで思っていた。
キャストの紹介を見て、初めて事実に気がつき
すごい演技力だったなと思う。

2010年5月5日水曜日

映画『パパは、出張中!』

1985年 ユーゴスラビア
監督:エミール・クストリッツァ

50年代初頭のユーゴスラヴィアを舞台に、時代の波に翻弄される一家の姿を6歳の少年の視点でユーモラスに描くE・クストリッツァ監督のカンヌ映画祭パルム・ドール受賞作!
密告の横行する監視社会と体制への痛烈な批判を乾いたユーモアとペーソスで包み込んで描いた秀作で、主人公の少年が夢遊病だという設定も巧み。名曲『ドナウ河のさざなみ』も印象的に使われている。


やはり、この人のユーモアが全然分からなかった。

2010年5月4日火曜日

映画『Human Nature』

2001年の映画 アメリカ合衆国・フランス合作


監督 ミシェル・ゴンドリー
製作 スパイク・ジョーンズ
アンソニー・ブレグマン
テッド・ホープ
チャーリー・カウフマン
脚本 チャーリー・カウフマン


特撮などの解説つきの特典映像が面白かった。



スパイク・ジョーンズの有名な動画

2010年5月3日月曜日

映画『The Knack ...and How to Get It』

1965年のイギリス映画

監督 リチャード・レスター
製作 オスカー・レヴェンスティン
脚本 チャールズ・ウッド
編集 アントニー・ギブス


キャスト

マイケル・クロフォード:コリン
リタ・トゥシンハム:ジャンシー・ジョーンズ
ドネル・ドネリー:トム
レイ・ブルックス:トレン




この映画はすごい!!
カメラ、編集、脚本、、、見所満載!

2010年5月2日日曜日

映画『イゴールの約束』

(1996年/93分/ベルギー=フランス= ルクセンブルグ=チュニジア/カラー/ヴィスタ)

監督・脚本:リュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ(Jean-Pierre Dardenne)
1996年カンヌ国際映画祭監督週間 国際芸術映画評論連盟賞
1997年度全米批評家協会 外国語映画賞
1997年度ロサンゼルス批評家協会 外国語映画賞


すばらしい映画!!
主人公の少年の父親と自分の理性との間で生じる葛藤が鮮明に描き出されている。
世界中で抱える問題を提起している。

2010年5月1日土曜日

映画『Snow White』

2002年 USA
監督: Caroline Thompson
出演: Miranda Richardson, Kristin Kreuk, Karin Konoval, Tom Irwin, Vera Farmiga


Kristin Kreukがあまりにきれいすぎた映画。
内容も忘れてしまうほどに

2010年4月20日火曜日

展示『古屋誠一 メモワール.「愛の復、共に離れて…」』

先日、写真美術館での展示会『古屋誠一 メモワール.「愛の復、共に離れて…」』を見に行ってきた。

この写真の展示会は、見ていて、
型にはなることなく
風のようにふわっとしていながら
誰か、カメラマンの古屋とその妻の生き様
気持ちが一本の線のようになっていると感じた。


まっすぐな線ではなく、ラフに描いた線のように。



どうやら、写真を撮る時、かれは
テーマを決めて撮るのではなく、
後からテーマを考えるようだ。
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多 くの写真家や写真を使って表現を志す人たちは、まず何を撮りたいのか、表現したいのかなどとテーマを決めてから撮影を始めますが、僕の場合は少し違ってい ると思います。1989年以来「メモワール」というタイトルの個展や作品集を発表し続けてきて、この春、多分その最後となる5冊目の写真集を出版します。 つまりメモワールという言葉が内に含みもつ世界が僕のこれまでの写真表現の原点にあったのは確かですが、このタイトルが先にあったのではないということで す。1985年に妻の自死という「事件」を体験してから4年後、初めて個展という形で写真を発表する機会を得たときに色々と思案したあげく最終的に「メモ ワール」という言葉に辿りつきました。
今振り返ってみると、時の経過とともにその「事実」と正面から向き合わなければならない状況に追いこまれた のだと思います。僕がもう一人の僕、自己を相手に問答を始めるために手元に残った写真やその他の記録をまず見ることから始めました。それから25 年、時間と空間を超えて生きのびつづける記憶を、その度ごとに「現在」へと呼び戻しては蘇生させ編み直してきたわけですが、回を重ねていくうちにいつしか シリーズという言葉が使われるようになりました。まず写真や経験などが先に在ったということで、シリーズやタイトルのために写真が撮られたということでは ありません。
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この展示会では、
古屋の体験を追体験するような気さえした。

2010年4月5日月曜日

展示『セバスチャン・サルガド アフリカ展』

昨年、写真美術館の 「セバスチャン・サルガド アフリカ」展に行ってきました。

1時間の待ち時間の中、ちゃんと見れないかと心配もしましたが、ゆっくり見ることができました。

このセバスチャン・サルガドという人は、カメラマンになろうとしてなったのではなく、
勤めたコーヒーの会社で、アフリカへの転勤になり、
それがきっかけで、写真を撮るようになったということでした。

30年間も撮り続けた写真が、展示されており
十分な内容の厚みを感じました。

自然のきれいな風景や動物たちから、
最後には、難民のポートレートまで。

全ての写真が白黒で写されており、
1985年の写真や2005年の写真が、
年代順ではなくバラバラに飾られていましたが、
昔の写真も最近の写真も質感がほとんど変わらず、
そこに、フィルム?の写真のすごさを感じました。


特に心に残った写真は、いくつかありますが、
難民キャンプを遠巻きにとったももので、
背景に森が控えている写真です。


光が濁りながらも淡くすーっとさしていて、
うっすらと、背景に濛々とジャングルが表れている
その様子が神秘的で、
とてもニュースで聞くような内線の厳しさとは違った
もっと心の中に、
例えようもない厳しさに囲まれてしまった
逃げ場のない状況
その混沌とした様子が湧いてきました。


悲しい風景をきれいに描いているそのギャップが苦しいというか。


写真のセンスもさることながら、
今回の写真には、もっと強い人間のメッセージが残されているように思いました。


白黒というのも、その皮膚の表情など際立たせるものがあったように思います。





アフリカという遠い場所でのことだから興味を持つ
ということだけじゃなくて、
本当にすごいメッセージ性の強い写真でした。



写真は語る



というような。

2010年4月4日日曜日

展示『束芋』

かなり前、横浜美術館の『束芋』の展示を見に行ってきた。


プロジェクターの使い方が工夫されていてすごかった。


しかし、個人的には、絵が壁にかけてある方が、映像よりもっと良かったと思う。

それに、色がないほうが面白かった。



線の太さだけで、モノの輪郭とか、重量とか、質感が伝わってくるから
それに集中できるほうが面白いのかもしれない。



色の情報が入ると、
なんだか、その部分が薄れてしまって、
すごさがなくなってしまうように感じた。




ただ、立体的な空間にプロジェクターで映像を投影することをみて
展示形式も、なんでもできるから、考えないとな。。。と、勉強になった。




ただ、最近気になったのは、、、
静止画とかを扱った映像とかを見ると、
よく目が痛くなってしまう。
動きが荒くて、コマが進んでいくフラッシュのような感覚が
目に痛いのだと思う。
なんか、船酔いみたいな感じ。
そういう作品を最近よく見るから、
もっとスムーズな映像が見たいなと思う。




そして、横浜美術館のダリの彫刻「バラの頭の女性」はとても良かった。
マグリッドも。
イッセイ・ミヤケもすばらしい。
というわけで、またシュールレアリズムの勉強もしようと思う。

2010年4月3日土曜日

展示『クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE WORKS PROJECTS』

先日、21_21 DESIGN SIGHTで開催されている
展示『クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE WORKS PROJECTS』を見に行った。

会場には、写真やコラージュ、オブジェを中心とした展示がされており、
また、映画の上映もされていた。

この展示でとても良かったのは、映画が上映されていたことだ。

美術館に行くと、それを書いた人、作った人がどんな人だか説明があっても、
もう、絵や写真の方が先に目に入ってしまい、読むほうに専念できなくなる。
混んでいる時だったりすると、なおさら、読もうという気にならない。

しかし、今回の展示では、映画の上映があったため、
クリストとジャンヌー=クロードがどのような人で、どのような思いで活動をしてきたのか、
鮮明に知ることができた。

街や、自然の中に、巨大なアートを仕掛ける彼等の活動からして、
いくつもの許可を得なければならない様子が分かった。
行政の許可を得るために、何年かかることか。

その年数ときたら、10年や20年、それ以上のものさえある。
しかも、まだ、許可がおりていないものもたくさんある。
ましてや、許可がおりる途中で、クリストとジャンヌ=クロード本人たちの「興味がなくなったから」そのプロジェクトをやめるということさえあるようで、
なんだか、すごい、壮大なプロジェクトだったと思う。


そこで、すごいと思ったのが、許可をとるまでの戦略。
首相にまで上り詰めるまでに、沢山の理解してもらえそうな権力者に会って、自分たちのプロジェクトを話す。
そして、さらに上の権力者を賛成させるための、戦略を教えてもらい実行する。
そうすると、分かってくるのが、首相とか上の位の人は、市民のが賛成しないのではないかという心配しているということ。
市民の賛成が得られていれば、良いのだ。ということで、2人は、街に出て行き、
ひたすらいろんな人に話しかける。
たとえ、変人扱いされても、頭が狂ってると思われても、
彼等はあきらめない。


自分のプロジェクトを実行するために、
街全体を巻き込み、議論をうながすという彼等のやり方はすごいと思った。
普通一人の人間が、そこまで多くの人間を巻き込むことができるか?やろうとするか?

そして、そのプロジェクトを実行するために、必要な莫大な資金は
彼等が全て、デッサンした絵やコラージュを売って稼ぐという。
企業などの協賛金を得るのではなく、自分たちで、必要な資金を用意することで、
完全に自分のプロジェクトができるのだという。

人間という枠を超えたようなこの活動はなんなんだ。
この現代アートがどうこうという話より、
このアートを実行した彼等。彼等の生き様が凄まじかった。

これは、一重にジャンヌ=クロードの父が将校?とかで、家柄が良かったことなくしては語れないと思うが。


こんなにすごいことをする人たちだから、現代アートの人たちだから、
もっと変わった人なのかと思ったが、
映画を見る限り彼等は、本当に賢い人たちだった。
クリストのなんでも実行する、ピュアな姿勢も
ジャンヌ=クロードのクリストを政治や金の問題から守る姿勢も
素晴らしかった。
すごく良い2人。


そして、この巨大なアート。
布を建物に付けたり、島をかこったりしているのものであるが
色がすごく美しい。
なんと、色を染色しているのだという。








なんだかすごいなと思った。


2月には、クリスト自身によるギャラリーツアーがあったというから、行きたかった。


でも、映画で、彼等の声は聞けたし、活動が良くわかった。
なにはともあれ、人にフューチャーした内容の濃い
すごく良い展示だった。