2010年5月20日木曜日

映画『クジラの島の少女』



2002年 ニュージーランド映画
監督・脚本:ニキ・カーロ
音楽:リサ・ジェラルド


ニキ・カーロ(Niki Caro、1967年 - )
ニュージーランド・ウェリントン出身の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
オーストラリアで映画製作を学んだ後に、ニュージーランドのテレビ界で活躍。1997年に映画監督としてデビューした。


この映画は、マオリ族の伝統を守ろうとする世代と若者の世代の葛藤が描かれている。
主人公のパイが、女でありながら、1つ運命、部族の長に導かれていくストーリー。
女が部長になることを受け入れられない、村の長であるおじいさん。
まるで、愛子様を取り囲む状況と一緒だ。
と、このニュージーランドの映画を見て思ったのが不思議。

パイの父親であるポロランギ役の人が言うには、
何が大切で、何を捨てるべきか。
が重要になるらしい。


伝統的な儀式や踊りや歌などが地元の人やキャストによって描かれており、そのエネルギーはすごい。
こうやって、民族の歴史、文化のアーカイブにも貢献した1つのフィルムだった。
また、ファンガラという、マオリ族の住む村で撮影が行われただけでなく、
キャストが全員マオリ族の血を受け継いでいる人で、
しかも、主要人物以外の人々は、地元の人だという点も面白い。


低予算映画ということで、
NZ$6,000,000で作られたそうであるが、低予算だとは気がつかないほど、
充実した内容となっている。


音楽も誇張しすぎることなく、程よかった。






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