公開2006年9月23日
監督:李相日
邦画というのは、あまり見た事がなかったのだが、久々に見て、なんだか洋画よりも
もっと繊細な人間の心情などを捉えていて、それが演技に、そしてストーリーになっていた気がする。
正義と悪という単純なものでなくて、もっと複雑な心境というか。
紙一重の心情の揺れというか。
この映画は面白かった。
コメディータッチで色々なキャラが描かれていて、濃かった。
しずちゃんのキャラについては、少しやりすぎな気はしたが、
彼女の存在が全てを肯定できる何かがあるので、大丈夫だった。
映画で描かれていた野蛮な男性たちには、
こちらも見ていて嫌気がさす程であったが、
それを、ぶっちぎるように、先生役の松雪泰子がスパッとした演技をしていたので、
それに見ている自分が助けられた。
そして、この映画の面白さは、なんと言っても、事実に基づいたストーリーだったことである。
あの時代に、あの場所で、ハワイアンだのフラダンスだの
馬鹿げた話と思われたろうことは、想像がつく。
フィクションなんじゃない?
でも、それが本当にあったというのだから、すごい。
それ自体が面白い。
あと、気に入った箇所が1つ。
何だったか忘れたが、別のシーンから炭坑のシーンに移る時、
同じ音でつながれていたところだ。
スピード感があったし、
この場面とこの場面一緒の音?
みたいな驚きがあった。
たしか、炭坑の音を前だししていたと思う。
それでも、前のシーンにあっていた。
やはり、これが実際の話だったと思うとやはりそこが一番面白かった。
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