2011年2月18日金曜日

展示『スパイク・ジョーンズ』:「THERE ARE MANY OF US - I’M HERE」展

「THERE ARE MANY OF US - I’M HERE」展

見応え:★★★★★
所要時間:60分

Spike Jonze








 
スパイク・ジョーンズといえば、
以前見た映画『Human Nature』にも制作で関わっていた。

今回の展示は、ショートムービーの 展示としては、とても良かった。

会場となる空間は、展示スペースとシアターの2つに分けられ、
初めの展示スペースには、映画の原画や映画中のあるシーンの写真、映画で使われていた人形の展示となっていた。



真ん中には、今回の主役となった、2体のロボットの人形が置いてあり、
壁には、映画中で登場するネズミの置物があった。

作品を見る前は、あまりこの存在に気づかなかったが、終わってみると、実際使われていた現物が置いてあることで、ロボットが生々しく感じる程であった。


ショートムービースペースでは、本編と舞台裏の映像が流れている。
本編自体は短いが、舞台裏は各スタッフにフューチャーしていて、
かなり時間も掛けている。
全ての映像を見ると、1時間弱くらいだったかと思う。
イスがないことと、所要時間と、映像の構成についてのキャプションが全くなかったので、
予想外の長さに、地面に座り込む人も出ていた。



しかし、映画の本編とその舞台裏は、期待以上の面白さであり、
ロボットの製作過程と、その中に入った役者さんの話を聴くと、
内容の面白さは倍増した。

それにしても、ロボットはとても痛かったらしい。

が、ショートムービーという普通の映画より尺の短いものを展示すること。
また、映像を見に足を運んでもらうこと。
この2点を成功させることが出来たと思う。

DIESELという場所選びも良かったし、
映画を見に足を運ぶ人が減少する中、絵コンテだけでなく、映画中に使われた実物を飾るというのも成功の鍵だと思うし、これからの見せ方の一つのモデルになると思う。

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