2010年6月9日水曜日

映画『プレシャス』



プレシャス


2009年/アメリカ映画

監督 リー・ダニエルズ
製作総指揮 オプラ・ウィンフリー
タイラー・ペリー
リサ・コルテス
トム・ヘラー
製作 リー・ダニエルズ
脚本 ジェフリー・フレッチャー
出演者 ガボレイ・シディベ
モニーク
ポーラ・パットン
マライア・キャリー
レニー・クラヴィッツ





この映画は、まるで日常で起こっていることを
そのまま見ているような気持ちにさせる映画だった。

それは、演技が自然であることと、題材がそう思わせることだったからだろうか。

見ていると、主人公のプレシャスの気持ちに自分がなってしまい、
カウンセラーなどの他人に、
家庭で起こった出来事を話さなくては成らないという
地獄を共に味わった気分である。

主人公のプレシャスことガボレイ・シディベの演技は自然で、
かつ、外観も凄くインパクトがあり、
ハーレムで本当に起こっていることを見せてくれるようだ。

先生役のポーラ・パットンは、その役所と天性の品格がマッチして
とても印象的だった。

ハーレムに行ったことがあるだけに、
そこで起こっていることの複雑さを、映画で深く知ることとなった。

どうせダメなんだというある種の諦めの言い聞かせと、
家庭内の暴力が重なった場合、
それを救うことは、かなり難しいことである。

公正な機関がない時代がとても恐ろしく感じる。

このような環境下において
子どもが前を向くことが出来なくなるのは当然であるが、
一時の苦しみを乗り越えて、先生が自身を着けて行く様子や、

母親との決別をするプレシャスの勇気が凄かった。

 映画の最後に「For Girls」みたいに、全ての女の子達へという言葉があって、
それがとても素敵だった。

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