森村泰昌
美術家。80年代から一貫して、名画の登場人物や映画女優などに自らが「なる」変身型セルフポートレイトの写真作品を手がけている。
この展示会は実に面白かった。
なぜかというと、セルフポートレートという手法をとって、
森村泰昌自身が、あらゆる著名人になっていて、
なんで、森村泰昌の顔は1つなのに、
あの人は、何人もの人になれてしまうの?
と疑問に思うばかり。
それくらい、本物そっくりだった。
アインシュタインも、ピカソも。
そのままという感じ。
それに、見ているうちにレクイエムという感じがしてきて、
森村泰昌が演じているからこそ、
この人、こんな人だったのかな、、、とか
思ったりして、
それにしても、1枚の写真で、その人の性格とかポリシーとか人生とか
いろんな面に思いが巡って。
まるで、レクイエム。
。。。
しかも、ところどころに映像があって、
それがとても良かった。
特に良かったのが、
ピアノをひいて、
マリリンモンローが出てきて、戦士が出てくるもの。
ちょっと泣きそうになった。
森村泰昌の強いアーティスト性というか
揺るがないものがあって
かつ遊びがあって
しかも、今年の作品が圧倒的に多くてビックリした。
仕事量が半端ない!
全て見て思ったのは
大きな発見、発明というのは、
実にシンプルだということ。
シンプルで美しい構造を持っている。
森村泰昌が著名人になりきるというセルフポートレイトの構造は
とても美しい。
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