ポルトガル・ポルト出身の映画監督である。
現在101歳、現役の最高齢の劇映画監督である。
ポルトガルのポルト県ポルト生まれ。若い頃は俳優を志し、スペインやイタリアで学んだ。
2006年、97歳の時に『夜顔』を撮り上げた。本格的かつ定期的に作品を創り上げるようになったのは60歳を過ぎてからである。監督デビューは23歳と早かった。その後、幾度かの監督業休眠期間を経て、63歳の時に撮った『過去と現在 昔の恋、今の恋』(1971年)以降、再び映画の演出を開始、1980年代に入り70歳を過ぎてからは一年に一作に近いペースで新作を撮り続けている。5歳年上の小津安二郎は60歳で死去し、ジョン・フォードやジャン・ルノワール等の大作家達が60歳を過ぎてからは殆ど作品を撮らなかった。
2007年の第60回カンヌ国際映画祭オムニバス映画『それぞれのシネマ』に参加、3分の短篇を撮る。2009年現在でも映画製作を続けている。
主な監督作品
- ドウロ河 Douro, Faina Fluvial(1931年)
- アニキ・ボボ Aniki Bóbó(1942年)
- 過去と現在 昔の恋、今の恋 O Passado e o Presente(1972年)
- フランシスカ Francisca(1981年)
- 文化都市リスボン Lisboa Cultural(1983年)
- 繻子の靴 O Sapato de Cetim(1985年)
- カニバイシュ Os Canibais(1988年)
- ノン、あるいは支配の虚しい栄光 'Non', ou A Vã Glória de Mandar(1990年)
- 神曲 A Divina Comédia(1991年)
- アブラハム渓谷 Vale Abraão(1993年)
- 階段通りの人々 A Caixa(1994年)
- メフィストの誘い O Convento(1995年)
- 世界の始まりへの旅 Viagem ao Princípio do Mundo(1997年)
- 不安 Inquietude(1998年)
- クレーヴの奥方 La lettre(1999年)
- 家路 Je rentre à la maison(2001年)
- 家宝 O Princípio da Incerteza(2002年)
- 永遠の語らい Um Filme Falado(2003年)
- O Quinto Império - Ontem Como Hoje(2004年)
- Espelho Mágico(2005年)
- 夜顔 Belle toujours(2006年)
- コロンブス 永遠の海 Cristóvão Colombo - O Enigma(2007年)
- それぞれのシネマ(2007年)※オムニバス映画、3分の短篇
- ブロンド少女は過激に美しく Singularidades de uma Rapariga Loura(2009年)
- O Estranho Caso de Angélica(2010年)
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